"BITS OF YUJISHIROYAMA"



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DA GASHIYA...

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  • 2013.07.11 Thursday
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At the corner


雨が降れば軒下で、やんだら路上で。
これを幾度もくりかえし、一日中弾いた。

僕の頭にあるのは天気のことではない、
うまく弾けたか唄えたか、
そして唄い続けることでしか会えないあの人のこと。

クリスマスを迎える街は冬なのに何か温かい。
レストランや家庭からの料理の匂いも立ちこめてくる。

僕の心も同じ。 
朝からの演奏で得た心の温かさと出会いの味わい。

そろそろ帰ろう。 

The dog was a fairy


ゴールウェイから南下して5日目。
雨の日にレストランで声を掛けてくれた大学教授、
ハワードの一家と夕食をともに過ごす約束の日だ。

落ち合う場所はホテルからすぐの教会、
彼の子供たちが出演するクリスマスの催しがあるとのこと。

午後の陽が相当傾いて雨上がりの街を輝かせているのに心奪われていたら、
描いてくれた地図にあるその教会が判らなくなった。

そこで通りがかりの犬に訊ねてみたところ、
「あんたの右を振り返ってごらん」とのこと。
確かに屋根に小さな十字架。

この地は言語を越えて分かり合える相手が沢山いる。
ところで日本の我が家の裏山にも一人いる。
そう、この旅の帰国の際どうやら着いてきたのだ。

Singing girls


前歯が大人の歯に生え換わりつつあるのも忘れて、
クリスマスのお祝いの歌をうたう女の子。

通りがかりに渋滞を利用して運転席からレンズを向けた。
今こうしてながめると、
生き生きとした魂たちがその場所に集合していたことにあらためて気づいて、
あの時、彼女たちと同じ場所にいたことに感謝したくなる。

楽器と子供たちの声が寒空に届く。
子供たちにとって一年で一番温かくて楽しい日々。

誰かさんも前歯が生え換わっていて昨今笑顔がまぶしい。

Walking old man


その男は牛乳の底くらい厚みのある眼鏡を掛けてやって来た。
カメラを構える自分がまるで見えないか居ないかのように、
毎日のそれと何も変わらないだろう実直で確かな歩みで僕の脇を通り過ぎて行った。

いや、かれは一切笑わずに、ただ軽い会釈を渡してくれた。
それに対して「ありがとう」と返したような気もする。

きっと男にとってここをこうして歩くことは生きていることそのもの。
そうだとしか思えないような確かな足取りだ。


old man in Ireland


「お会いしたかな?」という堂々とした眼差しをくれた。
この紳士の人生が溢れているよう。

行動と沈黙を適材適所に、確実に立ちまわる本物の強さ。

学ぶべきものを見いだせたり人生のヒントを得られそうな人と言うのは、
何年後にその写真を見てもその時々で学べるものなのだ。


Family of Ireland



家族という概念の礎となっているかもしれない一枚の写真。
異なった時期に何度もみているけど、
いつも何か大切なことを教えてくれている。

平和な国、悲惨な国。 温かい食事、飢えと悲しみ。
この同じ空の下に居る家族に一体何が起きているんだろう。

大切なことは、
誰かの言うことを鵜呑みにしないこと。
やさしい言葉についていかないこと。

時間を掛けて自分で考え抜くこと。

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